3月1日(金)、令和5年度 卒業式が厳かに挙行され、3年生24名がそれぞれの思いを胸に新たな道へと旅立ちました。在校生一同、先輩方のこれからのご活躍を祈っています。
答辞
竹中 楓
例年にない暖かな日が続いた冬を越え、気づけば春の穏やかな風を感じる季節となってきました。本日は私たち24名のために、このように心温まる卒業式を挙行していただきましたことに、卒業生を代表して深く御礼申し上げます。(中略)
私が一番印象に残っている思い出は、2年次の修学旅行と今年度の文化祭です。(中略)
修学旅行で行ったお野祭市場では、関西大学与謝野ゼミ、町役場を中心とする多くの地域の方々の応援・協力も相まって四万十町産野菜のPR販売をしてきました。これまでと違う環境で多くの人と出会い関わり、「ありがとう」と言われた経験は、全員にとって初めての経験であるとともに、一人ひとりの自信へと繋がりました。それは私自身も例外ではありません。入学前はできるだけ前に立つなど目立つことが嫌だったにも関わらず、今、答辞を読んでいることは信じがたいことであり、自分自身の成長であると考えています。
そして、今年度の文化祭(中略)、3年生は不思議の国のアリスをモチーフにしたカフェをしました。高校最後の文化祭、おそろいのパーカーや買い出し、衣装作り、装飾など先生方の協力のもと、自分たちで準備したことは何を切り取っても思い出と言えます。その中でも私が一番驚いたことは、クラスの中の一人ひとりが、自分にできることを精一杯やっていたことです。絵を描くのが得意、小道具を作るのが得意、場を和ませるのが得意、それまでの約2年半一緒に過ごしてきても気付かなかったみんなの「得意」をたくさん見つけることができました。そしてそれが重なり合うことによって、一人が考え動くだけでは作り得なかったカフェを作り上げることができました。(中略)一人ひとりの得意なことを活かして貢献しようとするこのクラスは素晴らしいと再認識しました。(中略)
私達は、これから窪川高校を卒業し、一人ひとり全く違う道へと進むことになります。寂しく、まだ、明日からも教室に行くと友人の笑顔と、思いやりが溢れる先生の優しい眼差しのある教室が待っているのではないかと思いたいのですが、この旅立ちを一つのチャンスとしてこれから踏み出していきます。
最後になりましたが、これまで私たちを支えて下さった全ての方に改めて御礼を申し上げると共に、窪川高等学校の益々の発展を祈念して答辞とさせていただきます。